海外にも日本のお通夜に似たシステムは存在する

2017年01月04日
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お通夜というのは、基本的には日本特有のものとなります。ですが、お通夜という名前でないなら、似たようなシステムは世界中に存在しています。アメリカを始めとしてキリスト教が主流の国にも、実は通夜に似たものがあります。キリスト教のカトリックやプロテスタントの間では、前夜式というものが執り行われることもあります。お葬式本番の前日に、大勢の人たちが集まって悲しみを共有するわけです。これが日本の通夜とほとんど同じ意味を持ちます。

正教会においては「パニヒダ」という名前で呼ばれることが多いです。正教会はロシアやブルガリアなどヨーロッパ方面にも多いわけですから、似たような制度は実は海外には多く存在しているということです。もちろん、その中で様々な細かいしきたりやルールがあります。日本でも地域によって通夜のやり方やマナーは変わってきます。一睡もしては行けないというルールや、ろうそくやお線香の火を絶やしてはいけないというルールが一般的に有名です。

インドなど一部の地域では、一晩ではなく数日間に渡って通夜に似たことを続ける場合もあります。釈迦が亡くなったときには、その弟子たちが七日間も悲しみ続けたという話も知っている人は多いことでしょう。しかし最近は都市部を中心にして、通夜を行わないケースも珍しくはなくなってきています。コンパクトな葬儀のみで簡潔に済ませる人たちが増えてきているのが、その理由の一つでしょう。無宗教な人が多くなってきたのも理由かもしれません。