日本の火葬割合は世界的に見ても特別
2016年12月23日
先進国の中でも日本ほど火葬割合が高い国というのは案外珍しいです。日本ではごくごく当たり前に地域に火葬場がありますから普通に遺体を焼きますが、世界では基本大きな斎場があることも稀です。アメリカは土葬がメインですし、ヨーロッパでも基本は土葬です。アジアですら、中国や韓国は土葬が非常に多くなっています。確かに火葬をまったくしないわけではありませんが、日本ほどの割合で行うことはありません。海外ではそもそも文化が違っているからでしょう。
アメリカやヨーロッパでは、キリスト教が主流です。キリスト教においては、死後にあまり肉体を燃やしてしまうのはいいことだと考えられてはいません。中国や韓国は儒教の精神が強く、そのせいもあって遺体を燃やすことに抵抗を感じる人が多いわけです。我が国ではむしろ、遺体は燃やさなければ成仏できないと考えるのが一般的でしょう。衛生的に問題があると考えている人が多いという特徴も見て取れます。また、法律的にも遺体は燃やすのがいいと考えられているので、さすがに法律に反することはできません。
自治体に特別な許可を得なければ土葬ができないわけですから、自然とその数は減っていきます。土葬の割合は0.1%以下なのは致し方ないことなのでしょう。どちらがいいということは一概には言えません。葬式のスタイルは、各個人や国でどれがいいのか判断をしていくのが正解だからです。部外者が強制するものではありません。