車の中で焼香ができるドライブスルーシステム
2019年01月16日
訃報を受けたら、執り行われている葬儀場まで足を運び、お焼香をして故人を偲ぶというパターンが一般的です。でも、年齢ととともに足腰が弱くなり、ひとりで歩くことがままならなくなってくる高齢者も多いです。葬儀場まで足を運ぶのが困難になり、故人と最後のお別れをしたくてもできない環境になってしまっているのが実情です。
本当は葬儀場まで行きたいという気持ちがあってもそれを抑え、自宅で静かに手を合わせる高齢者も多いと言われています。そんな中、最近注目を集めているのが、ドライブスルー方式が採用されている葬儀場です。専用のレーンが用意されていて、車に乗ったままお焼香ができるという画期的なシステムがあります。
大きな特長は、葬儀場の中で行うことを全て車の中で出来る点にあります。たとえば、受付に用意されているタブレット端末に、自分の名前や住所を登録して、香典を渡すことができます。また、電熱式の焼香台を設けているので、車から降りることなく、座席に座ったまま手を合わせることができます。その様子は葬儀場内にあるモニターに映されているので、中にいる遺族や参列者が見ることができます。もちろん、故人の遺影はちゃんと見えるようにセッティングされているので、故人を偲びながら手を合わせ、お別れをすることができます。これから高齢化社会が進むにつれて、このような画期的なシステムがより多く取り入れられれば、高齢者にとっても安心して葬儀に参列できるようになるので、嬉しいことだと思います。